こんにちは。
福岡市天神でマンツーマン美容師として
活動しています橋本明弘です。
有難いことに日々、髪の悩みをお客様から
いただきます。
このブログでは
僕が約15年間、美容師をしながら
分かったこと。感じたこと。を
経験をもとにお話させていただいております。
今日の内容は
先日
ご来店いただいたご新規のお客様からの
悩みをもとにブログを書こうと思います。
髪を伸ばしていきたいけど
毛先のパサつきが気になる。
これがそのお客様の1番の悩みでした。
そのパサつきの原因と
対処法も併せてご説明させていただき
施術させていただきました。
毛先はナゼ
パサついてくるのでしょうか??
結論から言いますと
髪全体の中で毛先が最も古い部分だから。
ここに尽きると思います。
髪は毛根から徐々に伸びると言われています。
1ヶ月で女性は1.2センチ〜1.5センチ
つまり1週間で3mm程度
根本から徐々に生えていく計算となります。
ボブくらいの長さ(肩につかないくらい)
でも毛先は1年前に生えてきた髪の毛ということですね。
ロングの方ですと毛先は
2年〜3年前の髪の毛。
その経過した分の歳月
ドライヤーの熱、摩擦、スタイリング剤、カラー
などのダメージが蓄積していることになります。
そう考えると
根本付近の髪と質感が違ってくるのは
当然ですよね。
しかし、根本から毛先までなるべく
同じくらい美しい状態でいたい。
もっともっと髪を伸ばしたいに!
どうしたら良いの?
現状をなんとか回復させていく為に
出来る事は無いのか!
大丈夫です。対処法はきちんとあります。
まず
上記で述べたように
毛先が古く、根本付近は新しい髪
この事実は変わりません。
先日のお客様のパターンでいうと
3つの原因でパサついているように思えました。
原因が分かれば
あとは対処していくだけです。
3つの原因
1、毛先のカラーが最も抜けて明るくなっていた
2、毛先付近にすきバサミが入っていた
3、毛先にオイルを多用していた
一つずつ詳しく説明していきます
1、毛先のカラーが最も抜けて明るくなっていた
全体のカラーの明るさの中でも最も
毛先のほうが明るくなっていました。
明るく見える=少し色褪せて見えるんですよね。
全体的に明るければ問題ないのですが
部分てきに明るいとそこだけ傷んでみえます
カラー剤の中には大きく分けて
アルカリ剤と染料、そして過酸化水素が含まれています。
染料というのはいわゆる 色味 です。
アルカリ剤というのは色味を運ぶ為の通り道を作る存在です。
過酸化水素は髪のメラニンを脱色するものです。
カラーはアルカリを用いて
髪の表面にあるキューティクルを開き(道を作る)
過酸化水素でメラニンを脱色し染料を髪の中で酸化させ結合し発色させています。
美容師的には腑におちますが、、
んー、、なんだか、ややこしいですね。笑
めっちゃ簡単にいうと
カラーをする時は毎回プチ脱色してますよ!
ということです。
逆にいうとプチ脱色しないと髪は染まらないということです。
(脱色と聞くと怖いですがそんな恐ろしいものではありません笑)
ヘアマニキュアなどはノンアルカリなので
髪内部では無く髪の表面にくっつくイメージです。
内部に働きかけず外側で色をつけてるってことですね。
ですので
毛先はカラーが蓄積していることが多いので
何回もプチ脱色が繰り返されている
そのため
最も毛先が明るくなりやすいんです。
少し余談ですがカラー剤の染料は
酸素に触れたり、紫外線でも抜けやすくなるので
内側の髪よりも表面の髪の方が
明るくなりやすいです。
対応方法として
毛先の明るい部分には
暗めで
髪に負担をなるべくかけないお薬にする
そして
色が抜けた時にも
明るくなりづらいような調合にすることです。
そうすれば以前よりも
毛先は明るくならないので
なんだか毛先が綺麗になってるかも!と
視覚的に安心することができます。
2、毛先付近にすきバサミが入っていた
毛先のパサつきは
1で説明したようなダメージが原因だと思っています。
しかし
今まで無かった毛先のパサつきが
急に出てきた。
ヘアスタイルチェンジをしたら
髪の質感がゴワゴワ、毛先パサパサになることがあります。
これは、すきバサミが原因だと
考えられます。
すきバサミは髪の毛量を減らす為に
有効なアイテムですし僕も普段から使用しています。
重要なことはすきバサミを使わないことではありません。
髪のどの部分にすきバサミを使用するか。
です。
今回のパターンでいうと
毛先から3センチ付近に
平行にバツっとすきバサミが入った履歴が
ありました。
すきバサミを入れると短い髪ができてしまいます。
その短い髪が出来たせいで
毛先付近がパサパサの原因になっていたのです。
実はこういったケースは少なくなく
お客様ご自身が
ケアを怠ったから、、
私の毛質が原因で、、、
とおっしゃられることがあるのですが
よくよく髪の履歴を見てみると
カットのせいでパサつきやゴワつきを作っている
という事はよくあります。
では
どうすればこの様なケースを防げるのか
答えは単純でパサつきの基となる
短い髪の毛を毛先に作らない。ということです。
おそらく
毛先のパッっと重い質感を緩和させるために
すきバサミを毛先付近に入れたと思うのですが
すきバサミを入れなくても
毛先に自然な軽さを作る事は可能です。
髪の重なりを少なくするよう
レイヤーを入れる。チョップカットをする。
根本付近から少しずつ髪の重なりを少なくする。
などなどです。
ここに関しては
髪質にもよるので一概には言えないのですが
同じような完成系のヘアスタイルでも
ハサミの入れ方1つで
スタイルのクオリティは変わってくる。
という事です。
3、毛先にオイルを多用していた
オイルって悪なの、、、?
いえ、そうではありません。
髪がパサつくから
ケアをしなくちゃ、、、。
そう思ってアウトバスのヘアオイルを
使う。
シャンプーする時
オイルが髪にたくさんついていると
髪の泡立ちが悪くなります。
泡立ちが悪い状態で
シャンプーすると髪は摩擦で髪が傷みます。
また、オイルが十分に洗いきれず
蓄積してしまうと酸化し髪がゴワつき手触りが悪くなってしまいます。
対処法としては
単純にヘアオイルをやめることです。
誤解を招かぬ様先にお伝えしておきたいのは
ヘアオイルを悪だと思っているわけではありません。
むしろ好きです。
しかし
ヘアオイルが先程述べたような理由で
悪さをしているのなら一旦ストップして
ヘアミストやヘアミルクで
保湿をする。髪に本当に必要な栄養を補充し
ダメージをケアしていくことをお勧めします。
また、髪質と髪の状態
(今回だと髪のパサつきですね)に合う
シャンプーに変えて、アウトバストリートメントで栄養を補っていけば毛先の質感、髪全体の質感は必ず向上していきます。
今、定期的に通ってくださっているお客様で
髪の引っ掛かりやゴワつきがひどい方は
1人もいません。
特別な施術や
特別なトリートメントをしているわけでは無いんです。
先程のオイルの様に
家で〇〇しないでください。
〇〇さんには〇〇が合います。
と助言をさせていただき
みなさんがそれを守ってくださった
結果
髪のゴワつきが改善されていった。という単純な理由だと感じています。
髪の引っ掛かりやゴワつきが
無いのは美容師である僕にとっても有難いことなんです。
カラーやカットの際にスムーズにコーミング
が出来るので摩擦による余計なダメージを髪に与えずに済むからです。
そういった
好循環が生まれることで
髪の綺麗さは保たれていくと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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橋本明弘
akihiro hashimoto
大分県出身 / 1989年5月15日生まれ
名古屋 2年→東京表参道にて10年サロンワーク
技術教育、撮影、店長経験を経て
2022年 2月に福岡に移住。
⚫︎現在、福岡天神でマンツーマン美容師として活動
⚫︎一人一人に寄り添ったカウンセリング、施術を心がけております。
お店の場所
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