失敗という経験値
- Akihiro Hashimoto
- 4月22日
- 読了時間: 4分

お店をつくってる
正確に言うとつくっていただいている
デザイナーさんに設計していただき
工事を行なってくださる工務店さんがいて
たくさんの方がこのお店の為に
全力を尽くして取り組んでくれている。
僕がサロンワークを行っている間にも
コツコツと作業を続けて下さり
そのお陰で着々とお店が出来上がってきている。
気になるので週一ペースで顔を出すのだが
一週間空くだけでも
随分と変わる様子に毎回驚く。
そのスピードは
久しく会ってなかった親戚の子供に何かしらの
タイミングで会い、こんなに大きくなったのか!
というアレに似ている。



まっさらの状態から
まず配線などの動線や骨組みが出来、その後
壁がつくられた。
昨日お店に行った時にはかなり
仕上がりに近い状態になっていた。
ちょうどこれから
床のモルタルを流していく作業に入る前の段階で
何人もの大人が作業に入る姿を目にした。
改めてたくさんの方のお力添えで
このお店がつくられていることを実感し
胸が熱くなった。
照明やその他の家具などは自分で調達することにした。
事前に探し回って気に入ったものを購入しオープン前に届く様に日付指定配送をお願いしている。
デザイン制作のことにしろ
ロゴなど、準備はかなり前々からしていた。
今の僕のこの"前持ってやる"という性格は
色んなことを失敗して
学んで後天的につくられたものだと自覚している。
21歳くらいの時に名古屋に住んでいた。
ボロボロの1K。
学生時代から一人暮らしだったので
家具や家電はそのまま持って引っ越した。
ある休日、ブラウン管のテレビの前に
木製のテーブルがあったら良いな!と
ふと思いたち
名古屋の中心地である栄のインリアショップに行き気に入るものを見つけて購入。
買ったはいいが割とサイズが大きく配送料というものが勿体無いと思ったので配送を断り
家までタクシーで運んだのだが
配送料の方が安く済んだ事に気づいて家に帰り着いて後悔した。
あの時のようなヘマはもうしない。
なんせもう立派な大人だから。
少し前、飛行機で名古屋へ撮影に行った。
前日に機内持ち込み用の荷物と預け用の荷物
でしっかり分けた。
なぜなら美容師用のハサミを機内に持ち込めないからだ。
ただなぜか保安検査場で止められた。
一瞬、何故止められたか分からず戸惑ったが
キッチリ分けたはずの預け用(ハサミが入っている方)を持ち込もうとしていたことに
その時気がついた。
キッチリ"じゃない方"を握りしめていた。
お陰で1便遅い飛行機へと変更を余儀なくされた。
そう思うと10年前も今も
しっかりとポンコツは継続している。
そんなこんなで過去の失敗から得た
自分はポンコツという膨大なデータによって
早め早めに準備を進めるようにしている。
今は
ググればすぐに答えが出てきてしまう時代。
チャットGPTもここ数年で進化し
パーソナルな情報を手に入れやすくなった。
もう少しすれば
自分から情報を取る時代でなく
情報を自分用に正確にカスタムし
最適解をもらえる時代へとより進化するだろう。
その中で起きてしまうデメリットを考えると
失敗をしない選択を選んでしまうということ。
あらゆる情報から
あなたに合うベストを選んでくれるから失敗は少なくなるだろう。
今スマホが当たり前のように
チャットGPT無しの時代を忘れてしまう。
そんな日も遠く無いのではないかと思っている。
確かに変な失敗は無い方が良い。
そもそも恥ずかしいし。
誰かに多大な迷惑をかけたり
無知なばかりに
騙されてしまって多額のお金を失ったりするような失敗は避けなければいけない。
もちろん
飛行機にハサミも持ち込んではいけない。
しかし
失敗から得られるたくさんの学びの機会を損失しやすくなる可能性もあるでは無いかと思う。
スマホも
辞書代わりに使ったり
地図代わりに使うのにはとても便利だ。
だけど行動を起こす前にあまりにも下調べをしてしまうとリスクばかりが目につき
身動きがとれなくなってしまう。
調べられる世の中になったから
こそ、自分の目で見て、感じて
時には選ぶものや進む方向を
直感で選ぶのも良いのでは無いかと最近思う。
思いっきり間違えて、失敗してみるのも
ある意味それはそれで笑い話になったりするものだ。
自分自身、常にフルスイングして
生きていきたい。と思っているが
小心者ゆえついつい調べてしまうことを
ちょっと考えなきゃな。と思った今日この頃。
早いもので
あと1週間ほどでお店が完成する。
携わってくださっている
皆様に心から感謝しています。
僕が発注した家具がオープン日までに
間に合うことだけを祈っていただけると幸いです。