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- Akihiro Hashimoto
- 4月17日
- 読了時間: 5分

" 限界を伸ばすには限界を超えろ "
こんにちは
橋本明弘です。
これは中学生の時のサッカー部の先生からの
言葉です。
怒る事が滅多に無い
とても優しい先生だったのですが
いつも練習終わりに
200mダッシュというものをさせる先生で
これがかなりキツイんです。
一本だけの時もあれば
二本で終わる日もあるし
多い日は三本の時もあります。
今日何本走るかは言われないんです。
なので
一本目にダッシュにエネルギーを使いすぎると
二本目、三本目が更にキツイんです。
ただ手を抜くとダラダラ走ってる根性ないヤツに
認定されてしまいます。
先生は言います
「手を抜いても良いし、手を抜いてるかなんて側から見たら分からないぞ」
「本当に限界かどうかは自分だけが知っている」
「限界を超えた先に新たな限界がやってくる。
限界を伸ばしたいなら限界を超えろ」
今思うと中々スパルタですが
当時の純粋無垢な僕には
この言葉が刺さりました。
限界だと決めているのは自分自身。
これは大人になってからも
ずっと心に残っています。
もっと遠くに行きたいのであれば
一歩一歩着実に足を動かし、手を振って
自分の限界をちょっとずつ更新していく必要があるのだと考えて生きてきました。
ストイックに生きることだけが
美徳だとは全く思いませんが
美容師として生き抜く為には
この言葉は僕にとって大きな助けになりました。
皆さんは
心に残っている言葉はありますか??
僕は今まで自分のお店をもつことや
自分の腕でお客様に喜んでいただくことを
目標としてきました。
上記の言葉をはじめ
今まで出会って下さった方からのお言葉や
支えがあったお陰で
これまでなんとか頑張ってこれました。
あと2週間ほどで
新店のオープンになるのですが
ふと
そんなことを思い出していました。
今までを
少しだけ振り返ってみようと思います。
3、2、2、10、3、0
この数字は期間です。
3ヶ月、2年、2年、10年、3年、そして今
です。
僕にとってのそれぞれのターニングポイント。
高校生の頃
3ヶ月間
床屋さんで
アルバイトさせていただきました。
初めてこの仕事に携わった経験。
毎日、床穿きとシャンプー
ただただ毎日が
ものすごく
楽しかった記憶があります。
髪を切って笑顔になって
帰っていくお客様の姿。
その姿をみて微笑む理容師さん。
今でも目に焼きついています。
今でも手元に残している
シャンプーの手順や今日のバイトの反省点などを
書き留めたノート。
たった3ヶ月だったけど
このたった3ヶ月は
自分の中で何かが大きく動きだした時間。
この床屋さんに出会えたから
美容師を志しました。
もし中学1年生の時
島井さんに出会えてなかったら
今、僕は全く違う仕事をしていて
きっと全く違う人生になってたと思います。
美容専門学校
あっという間の2年間
とにかく濃く
色んな刺激を浴び続けました。
頭で考えた記憶はほぼ無く
手当たり次第にとにかくやってみよう
と全てを吸収する姿勢だっとと記憶しています。
様々な経験や出会いがあり
ここでの出会いや経験で
新しい自分が構築されました。
人生を共に歩んでいきたいと思えるような
同志でありライバル。そんな仲間に出会えました。
名古屋で美容師を始める
名古屋はたった2年ほどしかいなかったが
(その後2年ほど東京と2重生活)
社会の厳しさ
自分の不甲斐なさをここで痛感しました。
自分の無力さに直面する日々。
そんな悔しい想いを感じながらも
落ち込む暇は全く無く
とにかく必死に毎日しがみついていく。
そんな感覚でした。
そんな何とも不安定な状態でありながらも
周りの方々やお客様に
何度も救われながら美容師の道を少しずつ
歩きはじめます。
そして上京
東京での生活
もがき苦しんだ10年間
好きな仕事で生きていくことの大変さを知り
美容師という仕事の本質的な面白さを少しずつ
理解していきました。
振り返ると正直
苦しかった。という思いが強いです。
お客様が皆さん良い方ばかりで
そのお陰で美容師を続けられたと思っています。
ただ、この苦しい時間
ここの10年間があってくれて
酸いも甘いも経験することが出来たことは
今思うととても幸運だったように思えます。
そして
3年福岡でのフリーランス
新しい挑戦
良い事も悪い事も全て自分の責任。
福岡に来て
強く感じたことは
自分のサイズを知ることができた。
自分の悪い部分や足りない部分が
浮き彫りになりました。
美容師になりたての頃のように
また不甲斐なさを痛感することになります。
ただ
そのお陰で奢ることなく
自分の欠点と向き合うことが出来ました。
そして今
また新しい岐路に立っているんだと
感じています。
新しい挑戦。
ただやる事は変わりません。
今まで以上に
技術と向き合い
お客様に真摯に向き合う。
自分と向き合い
自分の限界を自分で決めずに
突き詰めていく。
この姿勢を変えずに
大切にしながら進んでいきたいと思っています。
こうやって振り返ってみて
気づいたことは
どの局面においても
たくさんの人に助けられてきたんだなぁ。
と改めて思いました。
美容師のキッカケをくれた方
共に高みを目指す約束をした仲間
励ましあった同期
叱咤激励してくださった先輩方
そして
出会って下さったお客様
今通ってくださっているお客様も
今まで携わっていただいた方も、皆さんの温かさに支えられてきたんだと痛感しています。
本当に感謝してます。
これから僕は
その感謝をお店を通して技術を通して
返していきたいと思っています。
そして
今、何かにチャレンジしようとしている人の
背中を押せるような自分でいたいし
髪でも
髪以外でも、悩みがあれば
少しでも心が軽くなるような
手助けが出来るようになりたいです。
まだまだ未熟ですが
未熟だからこそ
日々を必死に生きることができると思っています。
季節が変わり
環境の変化などもあり
体調を崩しやすい時期だと思います。
皆さんご自愛ください。
そしていつも支えて下さり
本当にありがとうございます。
限界を超えたことで
限界が伸びたという経験を基に今後も
精進していきます
