無くなったら困る場所
- Akihiro Hashimoto
- 2 日前
- 読了時間: 4分
更新日:17 時間前

僕には無くなると困る場所が
2つある
まず1つ目はこのブログで度々紹介している
地元大分県中津市にある【島井】理髪店さんだ。
中学生の頃から通い続け
僕が今、美容師をやっているキッカケをくれた大切な場所だ。
このお店が今も尚
活気良く進化を遂げているからこそ
僕もまだ足りていないと思えて
頑張れるし、このお店がもし無ければ
僕は美容師になっていない。
自分の人生において
このお店と出会えた事は幸運だったと思う。
そしてもう一つは
福岡大名にある【青木堂】だ
昔ながらの町の定食屋さんで
戦後から親子三代で繋いできたこのお店は
いつ行ってもお客様がいる
大名紺屋町通り付近で働く
アパレル店員、美容師、サラリーマンやOL、近所に住むおじいちゃんなどなど
多くの人に愛され
必要不可欠とされるお店だと感じている。
専門的な事はよく分からないが
素直に美味しい。
3年前福岡に越して来てからかなり通い詰めている。
僕のお腹と心を満たしてくれる大切な場所だ。
このお店のローカル感と
チェーン店には無い家庭の味。
お店のお子さんが「ただいまー」と帰ってくる感じ。
店員さんとお客様のたわいも無い雑談。
全てが自分にとって居心地が良い。
このお店がもしも無くなってしまったらと
考えるととても悲しい。
なので無くなると困るお店を考えた時に
パッと頭に浮かんだ。
美容室をオープンさせて5日が経った。
有り難い事に
沢山のお祝いのお言葉や
お花、お店で使えるモノなど
皆さんからいただき
今まで頑張ったことが報われた気持ちになった。
今後
美容師として、人としての成長は必要不可欠だ。
ただそれだけでは無く
美容室(お店)として
お客様にとって
"このお店が無くなってしまうと困る"
そんな風に思っていただけるように
成長できるのかが今後の課題の一つである。
島井さんは
いつ行っても明るく、笑顔で
心地良い時間をスタッフみんながくれる安心感がある。
自分のことを良く理解してくれていて
温かく接してくれた。
先代から繋いできた
確かな技術とオーナーが都会で培ってきた新たな技術が融合し
扱いやすく、似合うヘアスタイルを提供してくれる
青木堂は
歴史を感じる繋いできた
優しい味のご飯と
ちょうど良い距離感で
ほったらかしてくれて、
お店が忙しい中でも
明るく優しく元気をくれるスタッフがいる。
そして
両店に通づる部分としては
何となく空気が良いということだ。
お店の中の空気感がすごく良い印象にある。
(もちろんこれは換気ができているとかでは無い笑)
おそらくこれまで
積み上げてきたものから滲み出る
空気感だと解釈している。
一朝一夕では出ない貫禄にも似た良い空気感。
美容室においてもそぎ落としていけば
結局のところ
どんな人がどんなモノを
お客様に届けられるか。
これに尽きるのだと思う。
そして先ほど述べた空気感。
ここに来ると
気分が良くなる。
自分の心が整う。
などパワースポット的な役割を時間をかけて
つくっていきたいと思う。
愛される。
無くなると困る。
ここを目指していきたい。
そんな風になるまでには
時間がかかるかもしれない。
ただ、それで良いと思っている。
技術、デザイン、空間、心配り、安心感
サロンで過ごし感じていただく
全てを
一つひとつ
丁寧に積み重ねること
お客様お一人おひとりにとって
心地の良いヘアスタイルを提供し
またお会いする時まで
良い状態をなるべく保てるように工夫を凝らす。
このお店での時間をゆっくり過ごしていただけるようにすることが
何よりの近道だと考えている。
当たり前だが
人は誰しも変化する。
変わらない人は居ない。
容姿も
目に見えない思考も当然その都度変わる。
時間が経てば環境が変化したり
何かに影響されたり
ずっと自分が信じていたものを
疑うようになったり
新しい気持ちになって
前に進むように変わる事もある。
自分自身も
10代、20代、30代と
年齢を重ねて
確実に変化してきた。
ただ変化した自分でも
"無くなったら困るお店"
や
"自分にとって特別な場所"
はずっと変わらない。
もし、仮にそこが無くなってしまっても
自分の心の中では変わらず
残り続けることだろう。
誰かにとって
そんな
お店になるように
コツコツ
積み上げていきたいと思った日
このようにお店が
オープンできた事は本当に皆さまの
お陰だと思っています。
この場をお借りして
感謝申し上げます。
THE DAY
橋本明弘
